『ネヴァーランド動乱』


いつものようにネタバレはできる限り避けております。

アクト前

今回のシナリオは、ロケット屋本舗で公開されている『ネヴァーランド動乱』*1です。
松江は公開された当初、ページを下から「■アクトトレーラー」までドラッグ、メモ帳にコピペして内容を見たのですが*2
まず、このアクトトレーラーのセンスに脱帽しました。よくこんなこと思いつくな!(誉め言葉)
PLに向けてのトレーラーは自分でも書きますが、世界*3に向けてるでしょうこれは。センスを分けて欲しい。
普段ならその後ハンドアウトから本文を見るのですが、ハンドアウトでもう一度止まりました。
「●推奨スタイル:トーキー(ジャーナリスト) シナリオコネ:ルナ(推奨スート:クラブ)」
うちのキャスト決め打ちで呼ばれてるよ!*4
この時思い出したのが、1回だけ使った「ネヴァーランド出身の17歳、現在は九条政次の養女でN◎VAスポ契約記者」。
……松江は夢を見ることにしました。別の人がRLをやってくれないかと。
松江の次にRLをやることの多い、あーる氏に見せたところ、あーる氏はアラシ枠に引っかかり*5
夢は夢のまま放置されていたのですが、そこに綿引氏がRLを申し出てくださり、今回のセッションに繋がりました。
ああ、夢は叶うのだなぁ*6

松江は前々日に急に参加できることになり、そこから調整開始。
個人的にはできる限りの準備には協力したつもりなのですが。
#イヌ枠にハウンドではなく賞金稼ぎを打診してみたり、アラシ枠からRLの負担になるクロマクを取り下げたり。
なお、PL4人でしかできないものをやるべきとの結論に達したのは当日朝(笑)。
枠調整はセッション直前。このやり方はRLの負担になるから気をつけようね。

当日集合後に相談。ついいつもの調子で松江が仕切ってしまう。すまぬRL。
各自の希望と稼動できるキャストの枠を確認。新規は基本的に避ける方向で*7
アトル氏と狼氏で第一希望のハイランダーがかぶる。「じゃあ今回は譲りますよ」と狼氏。
松江「では次は狼氏優先で。トーキーとアラシどっちがいい?」(←両方第二希望)。
狼氏は機会の少なそうなアラシを選択。あーる氏が残りからイヌを選んで、松江は自動的にトーキーに。

この書き方だと松江がひたすら譲ったように見えますが。
先に書いた通り、トーキー枠が最初の本命だったので実はほくほくしていました*8

ともあれ、結果的に好配置。おそらくこのメンツではベストのポジションになりました。

参加キャスト

トーキー:九条ロベルタ光(17/♀/カリスマ、マネキン●、トーキー◎)松江

久方ぶりに日の目を見た気が、と思っていたら何とほぼ2年ぶり2回目。
RLの要請で同じスタイルの別キャスト投入したりしたしなぁ(ライト愚痴)。
ネヴァーランド出身の17歳、九条政次の養女でN◎VAスポ契約記者。
装備を考えるのが面倒で[ライフパス:ウェット]を入れた秘密があったり。
ルナとは彼女が代表になる前からの友人ということで。

ハイランダー:“電脳天使 Tron Angel”ヴィスティ(31/♂/タタラ●、ハイランダー、ニューロ◎)アトル氏

2nd2回、R2回、D3回目と、コンバートの割りには比較的レアなキャスト。
昔は〈01フィーリング〉に加えて〈AI創造〉を持ち、RではタタラSSSのタタラ枠に参加した経歴を持つ、極めてAI寄りの考え方をするSE系ニューロ。
今回「ネヴァーランド特別顧問」であるという設定が生えました。詳細不明。

イヌ:“狂える正義漢 Mad Justice”“自由な猟犬 Free Hound”鳴海龍也(31/♂/カブト◎、カブトワリ、イヌ:ジャスティカー●)あーる氏

2nd18回、D10回目。堂々の顔キャスト。元ブラックハウンドの賞金稼ぎ。
外道なゲストを「害虫」と認識すると「害虫駆除」を行う、やりすぎ感の漂う正義の執行者。
今回は、ケルビムに少し手を加えてバウンティハンターとしての導入。
彼が外道認定しそうなゲストが登場する予感がしたので、RLに確認を取って松江が推薦してみたのですが、予想通りになりました。

アラシ:“訶梨帝 Hariti”ソレイユ・比嘉(45/♀/アラシ◎●、カゼ、カブトワリ)狼氏

ほぼ半年ぶり2回目。専用機のファルコンを駆るウォーカー乗り。何と孫がいるそうで。
ミストレスが入ってないのが不思議がられる肝っ玉母さんっぷりをアピール。
キーワードは多分に“母性”。“鬼子母神”の意味のハンドルを持つだけのことはあります。
RLの推薦する今回のMVP。シーンのしめになる台詞を大量に吐いていました。

RL:綿引氏

R8回、Dではほぼ8ヶ月ぶり3回目にして、初の非オフィシャルシナリオです。
#基本的にSSSのRLをすることが多かったので。
いや、不慣れな人でもロケット屋本舗のシナリオなら親切な作りなので大丈夫だろうと思ってましたが。
#今ネットで読めるシナリオでは一番の出来ではなかろうか。松江は6本ばかりRLをやりました。周知以外のPLは今回初。

キャスト間コネ。

ロベルタからヴィスティには【感情】。一方的に憧れの人扱いです。
これに関して、ちょっとしたSS*9をアクト前に回覧して受けを取った松江。
ヴィスティから鳴海龍也も【感情】。これもヴィサリオンをはさんだ友人関係*10を前提にしています。
鳴海龍也からソレイユには【理性】。傭兵の腕前に敬意を持って。
ソレイユからロベルタには【外界】。初対面ですが、子供ではなく一人前のジャーナリストとして扱ってくれるように。
まぁロベルタは〈一期一会〉でモリモリ上げる構えなんですが。

オープニング

ロベルタの自宅に夜、ゲストが訪ねてくるシーン。
「その前にひとつ演出入れさせてください。九条政次と電話で話しています」
こまめに受けを狙う松江。
ちなみに電話の内容は『今日は帰らないから先に休んでいるように』。
話の勢いで九条政次は月に1回帰るか帰らないかの生活をしていることに。

そうそう、今回の九条政次は標準語でした。
Rの頃*11はエセ関西弁で話していた印象が強くて、松江がRLの時は今でもエセ関西弁なのですが。

リサーチ

最初のRLシーンで、わかりやすさに笑みを浮かべるPLたち。
いや、わかりやすいのは重要なことですよ?

ヴィスティと龍也が早めに合流。ロベルタとソレイユも合流します。
結果、男女別のままある程度リサーチが進むことに。
カードのせいでリサーチ能力が予定よりも低かったので、「別キャストが調べた項目は基本的に調査しない」ことにしてみる。
……結果、向こうのチームが本筋をたどっているらしく、調べることが早々に尽きる。
いや、合流した時に向こうの知らない情報を提供しましたから!

ロベルタは〈一期一会〉からの〈コネ〉〈叱咤激励〉〈人使い〉をメインコンボにしたサポータなのですが。
……前半で手札がほぼ死ぬ。一番低いハートが3枚もあっても使えません。
コンボの前提となる〈コネ〉のための〈一期一会〉が使えなくてカード回しに必死になったり。
招集した〈親衛隊:N◎VAスポ編集部(トーキー)〉にリサーチさせようにも2のスリーカードではいかんともしがたく。
〈叱咤激励〉からトループの〈社会:メディア〉〈ニュースソース〉〈壁に耳あり〉はかなり有効なはずなんですが。
終いには〈芸術:アレンジ〉〈交渉〉〈コネ:ソレイユ〉〈一期一会〉というはしたない真似までする始末。
かと言って後半はジョーカーを2枚引き込んでどうしたらいいか考えてしまったり。
逆に言えば達成値自体はそんなに高くなくても回るキャストなので*12

《暴露》は中盤で使用しました。ちょっと早いかなと思いながら。
演出で九条に連絡を取ったところ、RLに喜ばれる。手間が省けたそうです。
……その次のシーンのイベントで《暴露》残しておけば良かったと後悔したのは御愛嬌。
そのイベントから押せ押せでクライマックスへ。

クライマックス

カット進行でちょっとRLのロード時間が長くかかりました。
RLの手札が悪かったせいもあって、戦闘はキャスト有利に進んでいきます。
トループの行動でゲストを落すのも何かと思い、神業の撃ち合いをRLに進言。
いや、ロベルタはそのタイミングでは神業を使わなかったんですが。
概ね大勢が決まりかけたところで、狼氏が攻撃を受けたいと言い出します。
何か考えがあるのでしょう。松江はトループにリアクション宣言させます。
あーる氏も続いてプロットを横にしました。そして狼氏も同様に。
RLは首を傾げながらソレイユに攻撃を宣言。
……〈ジャックナイフ〉からの近接がしたかった様子。
ソレイユは直後に神業を2発叩きこんでゲストを[気絶]させました。素晴らしい自作自演ですね!*13

結局、ロベルタは鳴海龍也に《神の御言葉》を叩きこみました。
いや、ダメージは[17:戦意喪失]で銃を下げてもらっただけですが。
「それで止まらないなら違うダメージを選ばないとなー」とPLが口に出して確認したことも書いておくべきでしょう*14

起きたことを順番通り書いておきますと、
1)[気絶]したゲストにカット進行後にとどめを刺すことを、あーる氏が宣言
2)ゲストは龍也がいうところの『害虫』だが、松江視点では改心の余地はありそう
3)戦闘後、演出でゲストを蹴り起こし、銃をつきつけて死刑宣告をする龍也
4)龍也とゲストとの会話で、ゲストの言葉が途切れたところで、ロベルタが声をかける
5)龍也とロベルタの会話で、龍也が引金に指をかけたところで、ロベルタの神業の宣言

ここでの台詞が甘々だったせいで、乙女扱いされたらしいですよ。
何、単なる世間を知らない小娘の自己満足に過ぎませんやね。
……もちろん神業なので、打ち消せない龍也は銃をしまうわけですが。

リプレイ風に書くと。
ロベルタ「今ここで、これ以上銃声を聞きたくないの」*15
龍也「……ごめんな」
ロベルタ「ううん、ありがと」

後で考えたらそのゲストにコネのひとつも生やさないのが不思議なくらいで*16
妙に松江が思い入れをしてしまったようです*17

結局ゲストは概ね生き残りました。一部例外はありますが*18

エンディング

――ウォーカーとそのパイロットを中心に集まった子供たちの写真
「女は、子供のためになら戦えるんだよ」

――屋上の入り口に向けて走っていく子供たちの後ろ姿
「ほら、みんな待ってるよ?」

――報道のヘリがとらえた、笑いながら夜空を見上げている子供たちの姿

何故か松江が描写を主に担当していたような*19。でも思いついちゃったんだから言った方がいいよね!(自己弁護)

総評

色々なところにヒントが散りばめられた、PLをしていて楽しいアクトでした。
途中でPLが口に出した疑問に対し、アクト中にその解答がある感じで。
「これって変じゃない?」⇒「……だからなのか!」
一RLとしてはこの辺り、真似したいものです。

トーキー枠はまぁ、他のキャストが入っても似たような動きになったと思いますが。
友人のルナより、ネヴァーランド全体を意識したのが違うくらいですか。
ハイランダー枠のヴィスティはソフトながらも信念には忠実で。そしてルナには優しく。
イヌ枠の龍也はクライマックスで『害虫駆除』モードに突入し。
#ゲストのうち『害虫』認定していない一人を「視界に入っていない」と言ったくらい。
アラシ枠のソレイユは肝っ玉母さんっぷりを満遍なく発揮し。
エンディングで他のキャスト(龍也を除く)をハグしてみたり。

とにかく楽しかった! RL、PL諸氏及びシナリオ作成者のほりの氏に感謝!

*1:http://dande.sakura.ne.jp/nlwmenu.htm

*2:その上の方に「■ストーリー」があるので。そこまでならネタバレなしで見れる

*3:ルビ:ニューロエイジ

*4:単なる妄想です

*5:氏はアラシ枠があれば、ほぼ確実に“火の鳥”石塚光一で参加したがる

*6:大仰だが無意味

*7:例外はケルビムのイヌ

*8:同時にイヌ枠に考えたラウールが没になったのが寂しかったのも事実

*9:下記、『再会の誤解』

*10:アトル氏のblog参照

*11:今でもネットの一部

*12:……ってカードの数値が低くても高くても文句言ってるのか、面倒だな松江

*13:カット進行後にRLに許可をもらって、余っていたプロットで〈※ダイム・ノヴェル〉を使ったことのある松江には何も言う資格はない

*14:……それは普通脅迫と呼ばれる行為だ

*15:《神の御言葉》

*16:〈一期一会〉使いは敵対ゲストにもコネをつけるのが標準

*17:多分にその日の朝までラウールを作っていたのが理由

*18:《電脳神》は偉大なるかな

*19:キャストが出ていないシーンでも